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2011年8月5日金曜日

放射能に正しく対処する

拡散した放射能 100 京ベクレル
 3月 11 日、福島第一原発は大地震と巨大津波で破損、電源も喪失して水素爆発を起こし、大量の放射性物質を大気中に撒き散らして、国土を汚染しました。現在、大気中の放出はほとんど止まっており、今日の汚染は当初の爆発で放出され、風に乗って拡散、雨と共に降り注いだ放射性物質によるものです。
 その後、早い時期に測定がなされ、 0.5 μ Sv (マイクロシーベルト)と、外と較べて数値がいくらか高かった柏、我孫子、流山等がホットスポットと報じられ、周辺住民の不安が高まり、地域の農産物の風評被害も生じています。 3 月 21 日の風の流れ、降雨状況が分布を決めたと言われていますが、 200km 圏には測定が進むにつれて同程度のレベルのスポットが外にもたくさんでてきており、特にこうした地域だけが例外ではありません。
 ちなみに千葉 13 区内では、6月に印西市がかなり詳しく測定を行いましたが、 0.1 ? 0.4 μ Sv (マイクロシーベルト)、年間に換算すると 0.876 ? 3.504mSv (ミリシーベルト)となっています。
拡放射線による人体への影響を避けるために
 こうした中、心配されるのが放射線による人体への影響です。たしかに強い放射線を浴び続ければ生命を脅かし、またDNAを破壊してガンの発症を引き起こす危険性があることは事実です。外部からの被爆だけでなく、呼吸や食事等による内部被爆も懸念されます。 牛肉の汚染や米の検査など、心配の種はつきません。しばらくの間は用心に越したことはありませんが、 安全の 目安は生涯 100mSv 、年1 mSv と言われており、先の値をみると、これをいくらか越える地域もありますが、はるかにかけ離れていると言う水準ではありません。 過度の心配をするよりも、できることをしながら身を守って頂きたいと思います。強い風の日はマスクをする、吹きだまりの草むらや流水たまりの泥には用心し、除却する、明らかに汚染度の高いことが明白な食材は避ける、等です。
まず検査と測定、次に情報開示、そして除染の必要
 過度の不安を除き、適正な選択をするためには客観的な判断の根拠となる情報が必要、まずは正確な、検査・測定を進めるために全力を注ぎます。ようやくきめの細かい測定が可能な体制が整いつつあります。例えば白井市では 7 月 27 日に特産品の梨について検査の結果が公表され、無検出、すなわち安全であることが明らかになりました。米の放射性物質についての検査も始まります。
 そして、次の段階は本格的な除染の開始です。飛散した 100 京ベクレルの放射性物質の微粒子の 10 %程度が陸上に拡散していると言われていますが、これらを回収して遮蔽・貯蔵することを目標に技術的研究も進んでいます。
 私は衆院復興特別委員会の委員として、連日、復興問題の質疑に当たっていますが、8月3日には「原子力損害賠償支援機構法」が成立、引き続き「汚染土壌等と廃棄物の処理に関する特別措置法」制定をめざしています。これからもこの問題に取り組み、事態の改善を図ると共に、引き続き、みな様に情報提供に努めていく所存です。

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