2013/12/2
にわか法案、氾濫の時代 ~大丈夫か、秋の臨時国会を振り返る~
臨時国会もはや最終盤。ここに至って、「特定秘密保護法案」を巡ってにわかに波が高まっている。内外共に波の荒い時代に、にわかづくりの粗い法案が唐突に繰り出してくる。しかも例えば国家安全保障会議、国家戦略特区、国土強靭化、そしてこの特定秘密等々、時代がかった大げさな名称の法案が目白押し、正に安倍政権の本質を体現しているかに見える。
この法案などはその典型だか、国民の見えないところで、政府に都合のよい情報を囲い込み、国家機密を増やそうとする。
国家にとって必要な機密があることを否定する気はない。だが、そうだとしても、国民の知る権利を冒し、個人情報を侵害するのではないかという国民の不安に答えようとしない。何を国家の機密とすべきか、検証の仕組みも不十分である。
本当に必要なら、会期を延長してもこのような点についてとことん議論を尽くし、納得のいくものにしていくべきだ。
ともかくも、今は野党、その立場からすれば、とにかく議会活動に力を注ぐべき時だ。また、それだけに専念できる時でもある。今国会は、国土交通委員会の野党代表理事として、また内閣委員会にも属し(先の通常国会では野党代表理事)国会審議に当たった。民主党が10年以上、力を注いできた交通基本法もようやく成立させることができた。
本日、11月29日、内閣委員会で、「国会公務員法改正」について質疑を行った。同志と役割分担しながらのチームプレーである。
政権交代後、早一年。第2次安倍内閣の数で押し切ろうという、力任せの政治、議会運営はますます露骨になっている。
じっと堪える日々の連続であった一年が暮れようとしている。改めて若い世代の仲間達とのつき合いが増えた。次の時代を背負う人材達である。数が少ない分だけ濃い交流を志して、一人ひとりと励まし合いながら、次の時代に向けて、道は平坦ではないが、一歩一歩、着実に前に進んでいくべき時だ。
衆議院議員 若井 やすひこ
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